結婚前に同棲する場合、考えるべき7つのポイント

恋愛大国フランスでは、男女のお付き合いが順調に進むと自然に同棲を始めることがほとんどです。もちろん、お互いが一緒にいたいという気持ちが基本にありますが、社会的背景がそれを後押ししているのも事実です。

社会システムがフランスとは根本的に違う日本において、婚前に同棲することは女性にとってプラスとなるのでしょうか。二人暮らしを始める前に押さえておくべきポイントについて、見ていきましょう。

1. 同棲する目的は何かをはっきり意識する

女性は、彼となるべく一緒に過ごしたい気持ちが先行してしまいますが、これはあまりよくありません。とかく無計画になりがちで、相手によっては、ズルズルと同棲期間が長引く可能性があります。

できるだけ、結婚を前提とした同棲生活をスタートさせましょう。大まかな入籍までの計画を立てておくことをおすすめします。そうすれば、お互いが同じ目標に向かって準備を進められるので、同棲がプラスの効果を生み出すでしょう。

もっと冷静な女性なら、結婚してもいい相手かどうかを品定めする期間、とすることもできます。付き合っているときはわからなかった相手の部分が、生活を共にすることで見えてくることがあります。

私の知人で、結婚前提で彼氏と同棲している人がいました。ところが数カ月後に関係は破綻。理由は、同棲中の家で男性が浮気している現場に遭遇したから。

このようなケースは多くないかもしれませんが、同棲した気のゆるみで男性の裏の顔が垣間見えた実例です。この女性は、同棲したおかげでこの男性との結婚を回避できました。

2. 生活費の負担割合は決めておく

通帳を確認して二人暮らしの生活費の負担割合を決めている

生活を共にしていてもまだ結婚前なので、それぞれが生活費を負担するようにしましょう。お金はトラブルのもとになりやすく、きちんと決めておかないと片方ばかりが出費することにもなりかねません。

家賃は男性、食費その他は女性、というかんじで科目で分けてもいいですし、きっちり折半というのもありです。

たとえば、月末に個々が生活費として負担した合計金額を出し、差額の半分を多く払ったほうに渡すという方法。明朗会計でわかりやすいです。

3. 家事分担はきっちりと

そもそも、単身生活で家事は自分で行うわけです。同棲してもお互いが協力して家事を行いましょう。

得意分野で家事を分担してもいいですし、曜日で分けてもいいでしょう。分担表を作り冷蔵庫の扉に貼っておくとわかりやすいです。

4. 同棲期間中に相手家族を訪問しておこう

相手家族を訪問、紹介しているシーン

結婚までの期間で時間の余裕のあるときに、なるべく相手家族と会って話し合いの場を設けましょう。

結婚したい気持ちに変わりはありませんが、両親は別人格です。どのような家庭環境で育ったのか、知っておくのは大切です。

ふだん目にする彼は頼もしく見えても、実は両親の言いなりだったり、小姑が大勢いいて口出しされたりとか、実家訪問でいろいろなものが見えてきます。この先、義家族として付き合っていく上で、情報としておさえておくのは必須でしょう。

5. ファミリータイプの部屋を借りること

カップルのどちらかの家で同棲を始めると、単身用物件の場合はトラブルの元となります。
2人以上が住めるファミリータイプの物件かどうかを確認しましょう。結婚が確実な場合は、その先の生活を見据えた物件探しができますね。

そこまではっきりと結婚予定が具体的ではない場合は、家具などは買いそろえないほうが無難です。持ち寄ったものをしばらく使い、入籍や式の日取りが決まってから購入しても遅くはありません。

6. 見られたくないものは廃棄する

過去の思い出の品の処分をしているところ

一緒に生活すると、お互いの持ち物が目につきます。相手に見られたくないものは、別の場所に移動したり、思い切って廃棄するほうが賢明です。

前にお付き合いしていた人との写真や、もらったプレゼントなども処分。自分はもう終わったと思っていても、相手にとって見ていて気持ちのいいものではありません。

今の幸せな状況を続けていくためにも、過去の思い出を引きずるのはやめましょう。

情におぼれないこと

共に生活すると、ちょっとしたすれ違いを感じることはよくあることです。

もし何か違和感があれば、きちんと相手と向き合って話をしてみましょう。

「違和感」というのは、「不満」「不安」につながります。これは違うんじゃないか、と思ったら冷静に言葉で表現してみましょう。相手もそれを冷静に受けて止めて、話し合いで解決できれば、この先もうまくやっていく自信になります。

逆に、相手が話し合いにも応じてくれなかったり、自分が感じた違和感を気のせいにして後回しにすると、のちに大きな不満に発展しかねません。こういう小さなほころびが原因となって、別離を迎えることはよくあります。

結婚は焦ってするものではありません。同棲中に相手との違いが鮮明になってきたときは、いったん同棲を解消して距離をおくことも必要でしょう。別れたくないという情におぼれて、そのまま結婚に突入すると、のちのち後悔することにもなりかねません。

自分の幸せは自分でつかむものという基本を忘れず、同棲のチャンスを自分のために活用しましょう。自分の幸せのため、自分を守るためにも、それぐらいの意識を持って同棲に臨むべきです。